inu-inuOTのブログ

作業療法士国家試験を受ける予定の学生さん、いっしょに学びましょう!

意識障害の分類、JCSとGCS

Jなの?Gなの?

 

と医療系学生を悩ませるのがこの意識障害の分類である、JCSとGCSですね。授業を聞いている時、先生の滑舌次第ではどちらを指しているかわからない、なんて経験あるのではないでしょうか。

 

国試対策として、どちらを覚えるべきか?

・・・・・どちらも必要ですので、さっくりポイントを抑えていきましょう。

 

まず、JCSですが、3×3で9つの状態を表しています。

大分類では、Ⅰは刺激をしないで覚醒。Ⅱは刺激をすると覚醒するがやめると眠り込む。Ⅲは刺激をしても覚醒しない。この3つに分けられます。

「刺激」という言葉で分類されていることが特徴です。刺激とは、声かけ・揺すぶりや大声、痛みを加えること、これらを指します。(痛み刺激の加え方について興味のある方は検索してみて下さい・・・)

 

☆3:自分の名前、生年月日が言えない

☆100:痛み刺激に対して払い除けるなどの動作をする

 

まず頭に入れるべきは上記2点です。ここを基点に前後を覚えていくと想起する際の混乱が軽減されるのではないでしょうか?

 

次にGCSですが、開眼(eye)・言語(verbal)・運動(motor)の3分野です。過去にこの3分野についての正誤問題が出題された年がありましたので、さっくり頭に入れておきましょう。主に出題されるのは、スコアと反応についてです。開眼は4点満点、言語は5点満点、運動は6点満点で、合計点は15点です。出題傾向としては、各分野の最高点と最低点以外の中間が出やすいです。 

 

☆Eなら3と2、Vなら4と3と2、Mなら5と4と3と2です。

 

最高点や最低点といった突飛な反応をみて目を通したつもりでいると模試で痛い目を見ますのでご注意を・・・。出題者は学生が曖昧に覚えている部分を突いてきます。

 

この2つの分類は、最初はもしかしたらややこしいと感じることがあるかもしれませんが、出題者が問題にするにあたって、捻ることが出来る部分があまりないので、1度覚えると楽になるかもしれません。

 

ごくたまに、表の欄外に書かれている(教科書などで表の前後に記載されている)文言などが出題されます。例えば、「GCSは7点以下で重度の意識障害を示す」といったようにです。暗記の優先順位としては高くはありませんが、頭に入れておいて損はありません。

 

そして、この2つの分類に関する問題で、学生を悩ませる点がもう1つ。自分が暗記に使用した表と文言が異なっている点です。何をいっているんだ?と他の分類でも、本によって表現が違っているものがあるじゃないか、と。そう思われる方いらっしゃると思いますが、意識レベルの分類では、各反応で使用されている単語が似ていることもあり、表現が変わると混乱を呼びます!(経験談)。例えば、JCSの2:見当識に障害がある→「開眼しており、見当識障害がある。」、GCSのM4痛み刺激から逃避する→「指示に応じた動き見られず、逃避反応ある」

 

といった具合です。いまいち共感できないな・・・とお思いかもしれませんが、点数がギリギリだと、この部分は余計焦りと動揺が出現して判断がつかなくなるので、文字のイメージで覚えるよりも、イラスト等で覚えた方がいいのかもしれません。